経営コンサルの苦手なところ

経営コンサルというのは、どうにも好かない。この嫌悪感はどこから出てくるのだろう。他人から指示をされたり何かを強要されるのがあまり好きではないからだろうか。まあ、私が言いたいのはそんなことではない。本日の経営コンサルも今までと同じ。成る程なと思うところもあれば、不可解に思うところもあった。割合としては2:8くらいだろう。今日はそんな不可解に思ったことについて話したいのだ。

まず、経営コンサルというか自己啓発セミナーの人たちは選民思想である。このセミナーを受けている君達は選ばれた人間なんだ。こんな素晴らしいセミナーを受けられるなんて君達はなんて幸運なんだ。そういう優越感を与えることで、このセミナーが素晴らしいものであるかのように錯覚したり自分が今までより少し高尚な生き物になったかのように勘違いしてしまうのだ。自分は他の人が知り得ない知識や素晴らしいセミナーを受けた他の人より優秀な人間だ。そうして人を見下す。傲慢になる。そういう人間は私はどうも好かない。人間関係を構築する上で面倒くさいことになりやすい人種だから。それと、私も人を見下し傲慢になることで自分を守る同類の人間だからだ。いわゆる同族嫌悪。自分の醜い部分を明け透けに見せつけられているようでどうにも気分が悪いのだ。

それから、ポジティブ思考、という一種の宗教。今でこそネガティブ思考も認められつつあるが、一世代前はポジティブ思考がとにかく崇められていたように感じる。ポジティブ思考でいれば、なんでも上手くいき全ての願いが叶い絶対幸せになれる。そんな説が当たり前のように蔓延していた。しかし、ポジティブとは何だ?前向きとは何だ?ネガティブを否定することがポジティブなのか?落ち込みもせず笑って済ませることがポジティブなのか?落ち込みたい心を無視して笑顔を作ることがポジティブなのか?私がポジティブを嫌いな理由がここだ。ポジティブ思考を崇拝する人はネガティブ思考を蔑ろにするからである。自分だけならともかく、他人にそれを強要するとなるとこれはもはや害である。自分の気持ちを受け入れることも他人の気持ちを汲み取ることも出来ない人間はどうにも薄っぺらく感じる。それから、ポジティブ崇拝人間はネガティブ人間に対してどこか見下したような自分の方が正しく上であるかのような態度をとる。酷く傲慢だ。そういう人間はどうにも好かないのは前述した通りである。

何かを正しいと主張することは、何かを間違ってると主張することでもある。そして、世の中には絶対的に正しいことも絶対的に間違っていることもない、と私は思っている。だから、人によって考え方も違うし、それがまた面白いのだ。

 

まあ結論を言うと、経営コンサルは非常に傲慢でありどうにも好かないということだ。